落下傘で降りてきたような社長です。誰も知り合いはいません。私は明治製菓、薬品部門に入社しましたので、菓子部門の人とは付き合いが薄く、まして関連社の社員は誰も知りませんでした。また函館は生まれて初めての地でした。 小手調べに、池に石を投げて波紋を確認してみました。ウォーミングアップです。
サイボウズの導入
社内の情報伝達は口頭や電話、書類による旧態依然としたシステムでしたので、4月の半ばにはグループウェア「サイボウズ」を導入しました。データの共有にも問題がありましたので、データベース「キントン」を導入しました。この二つのソフトウェアにより、社内・社外の情報伝達の迅速化と情報の蓄積が可能になりました。
消防署、AED導入
着任早々、前職での経験から、AEDが必要な時期が来ていると判断しました。平均年齢からみて工場内での救命措置が必要な時期が迫っているという予感です。直ちに実習用の人形とAED2台の購入を指示し、消防署の研修を実施しました。講義と実習で3時間、パートさんを含む全従業員に受講してもらい認定証を取得させました。これにより工場内での心肺蘇生が行えるようになりました。人件費は大変ですが、人命には代えられないとの判断です。その後も、継続して補習を行っています。
FFSC取得
食品安全の国際規格である「GFSI認証」は私が赴任して直後の2014年5月に取得しました。前任のO社長の仕事です。明治品証部、Sさんの絶大なる支援のもと、H製造部長、品証のK課長をはじめ、従業員の努力の賜物です。当時、北海道内での取得は、少なかったので、北海道新聞の取材を受け、記事にもなりました。後には専門誌にも取り上げられ、私の写真も掲載されました。この専門誌を購入してお得意様に配布したところ、大いに会社の評判があがりました。
クラウン売却
組合から申し入れがありました。「収支が悪くて新年会もできない会社が、なぜ高級車で見栄を張るのか」と。熟慮の上、社有車、クラウンを売却しました。新車でしたので売却益が出て嬉しく思いました。
お誕生日祝い
2014年度、お誕生日の人に、手書きの手紙と図書カードを差し上げました。「お誕生日おめでとうございます。この一年が、たくさんの幸せと可能性に満ちた日々でありますように!」 2015年度は、お誕生月の人達と昼食会を行いました。2016年度は何もしませんでした。反省しています。
ルール変更
正面の出入り口を使うのはお客様だけにしました。私が昔、担当していた大手薬品卸スズケンさんを真似をしてみました。従業員は、裏口からの出入りを基本としました。また、当日訪問予定の方の名前を掲示することにしました。いわゆるウェルカムボードの設置です。
食事会
少人数(2~10名)で13回、社員、パート、派遣の全従業員と夕食をしました。管理職からの報告だけでなく、一般従業員の声を直接聞くことにしました。これ以後、管理職が悪い情報も正直に報告するようになりました。