社員同士のコミュニケーションが活発になるように環境整備を行いました。「私の考え」を全従業員に浸透させることが目的です。明快な目標を与えました。
朝礼
私が来る前は三ヶ月に一度の朝礼でした。四半期のはじめの月曜日に全従業員に向けて社長と部長に話す機会が与えられていました。この頻度では、会社の現状や今後の方針を全従業員に伝えることはできません。そこで2014年9月より毎月の第1月曜日、朝8時から1時間、私の話を中心に朝礼を実施することにしました。間接費は気になりましたが、私の考えを伝えなければ会社の存続は難しいと考えて実施しました。管理職、組合員、契約社員、派遣社員、パートさん、いろいろな立場の人に話をするので私なりに気をつけて発言しました。
ファルマ事務所二階の使用開始
2014年10月、営業、開発の事務スペースが手狭なので、明治ファルマに貸していた事務所の二階部分を自社の事務所に戻しました。明治ファルマ札幌支店に直接訪問、I支店長にお願いしました。営業部と開発グループを別棟に移し、Sさん、Hさん、C.Hさんの席を作りました。さらにパートさんを一名雇い、 小売店専属のラウンダーとしました。
リスクコンプライアンスアンケート
以前より全従業員からリスクコンプライアンスアンケートを記入してもらっていました。コンプライアンスの現状把握、さらに改善につなげることが目的です。しかし、現状は、アンケートを取ることが目的になっていました。会社側の回答をみると「検討します」の類が多く、これではまともに指摘、提案している人に対して失礼だと思いました。そこで、回答の責任者を決め、できないことはその理由を示し、改善する案件は具体的なアクションと期限を明確にするよう指示しました。また回答集は食堂で閲覧できるようにしました。これにより改善、実施、検証のサイクルを作りました。
業務指示書
2014年11月に業務指示書を作成しました。ある程度状況がわかってきましたので、私のやりたいことを誰にいつまでにやってもらいたいかを文書にしました。42項目の短期業務目標の指示です。期限を決め個人を特定して指示しました。内容は「目標管理制度の見直し」から私の「札幌常駐計画」まで多岐にわたるものでした。
今読み返してみると焦燥と怒りに溢れています。結果としては今でも達成できていないことが散見されます。特に「人事評価の問題」と「包装管理グループの改革」は解決していません。反省しています。
私の考え
以前に本田宗一郎氏の「俺の考え」を読み、深く影響を受けていました。その時々の経営課題に私自身の意見を述べたいとの思いから文書の配布と掲示を始めました。2015年4月より毎月の朝礼で補足説明をしています。売上不足、製造トラブル、労務問題、などなど、私の悩んでいる事柄をテーマに短い文章にまとめるようにしました。
一行日報
役員、部長以外の全従業員に簡単な日報を義務づけました。サイボウズ日報アプリに記入するか、勤務日誌に当日の感想を書かせることにしました。いわゆる一行日報です。上司は部下にコメントするよう指示しました。これにより部下に関心を持つようになると同時に危険な兆候を把握できるようになりました。日報に「会社を辞めたい」とか「不満がある」などのコメントが出た時には慎重に対応するようになりました。
社内報
2015年12月、社内報を発刊しました。せめて私が社長で居る間は続けようと一念発起して始めました。楽しいイベント、トラブル、慶弔、辞令、そして社長の考えを表明するために発行しました。ネタ不足に悩みましたが、食堂で社内報を熱心に読んでくれる従業員の姿が毎月の励みでした。